公益社団法人日本青年会議所 北海道地区協議会が主催する、北海道地区大会 小樽・余市大会における国際委員会担当のフォーラム・ブース情報を紹介します。
開催概要
北方領土問題は両国間の利害が複雑に絡み合っており、平和的な解決までの道筋が明確になっておらず、国民の北方領土に関する意識も低下しつつあります。どうすれば返還が実現できるのか、私たちにできることは何なのかを本フォーラムで議論します。
本フォーラムでは北海道大学教授の岩下明裕氏をお招きし、北方領土問題の現状と解決に向けた現実的な道筋について、そして北方領土返還の実現を目指す若き活動家の久保歩夢氏をお招きし返還運動のあり方についてお話をいただきます。
オープニングフォーラム「北方領土返還への道のり」
9月6日(金)17:30~18:30 一般開放
まずは岩下氏に北方領土問題をはじめとする領土問題の現状を、地政学的知見をもとにご講演いただきます。次に、運動に取り組むに至った動機から、ご自身が実施してきた北方領土返還要求運動、例えばビザなし交流の体験やSNSやメディアを使った運動発信の事例についてご説明いただきます。その後、講師両名に対して事前に募った質問をベースにトークセッションを実施します。最後に質疑応答の時間も設けます。
講師紹介:岩下明裕氏
熊本県生まれ。ラ・サール中学校・高等学校を卒業。九州大学法学部卒業後、北九州大学大学院で修士号、九州大学大学院で博士号取得。九州大学法学部助手、1994年山口県立大学国際文化学部助教授、2001年北海道大学スラブ研究センター助教授を経て、2003年より北海道大学スラブ研究センター教授。2016 年より九州大学で太平洋未来研究センター教授(2017 年度まで)、法学部教授(2018年度)を兼任。2006年、著書『北方領土問題』で第6回大佛次郎論壇賞を受賞。
著書
北方領土問題 4でも0でも、2でもなく (中公新書)
北方領土・竹島・尖閣、これが解決策 (朝日新書)
入門 国境学 – 領土、主権、イデオロギー (中公新書)
中・ロ国境4000キロ (角川選書)
他多数
講師紹介:久保歩夢氏
根室市出身。元島民 3 世。根室高校在学中には北方領土根室研究会に所属し出前講座やビザなし交流などの運動を経験。2023年には、根室管内羅臼町から根室市の納沙布岬まで約150キロを自転車で走り、羅臼国後展望塔など啓発施設や北方領土を望む風景を紹介する内容の動画をYouTubeにて公開し、各種メディアでも取り上げられた。2024年北方領土フェスティバルにも登壇するなど、運動を継続している。
動画:かけはしの会 公式チャンネル https://www.youtube.com/@kakehashinoKAI
ブース展示概要
9月7日(土)9:30~15:00(小樽市民会館ホワイエ)
北方領土返還要求署名のブースを出展いたします。北方領土に関するパネル展示を実施します。北方領土のイメージキャラクターのエリカちゃんもやってきます。
本年5月に開催された北海道ファミリーフェスティバルでは北方領土問題の概要と、若者に北方領土に興味を持ってもらえるようなブース出展やトークセッションを実施しました。
今回は領土問題についてさらに踏み込んだ内容を実施し、北方領土問題解決を実現に近づけるものにしたいと思っていますので、是非多くの皆さまのご参加をお待ちしております!